☆【お仕事Q&A】あなたの”お仕事の悩み”に、中村社長が答えます！
Co-Co Lifeでは、テンプスタッフフロンティア（株）と共同で、お仕事に関するQ＆Aコラムを掲載いたします。
皆さんのお仕事に関する悩み・質問に、障がい者雇用に詳しいパーソルサンクス株式会社の中村社長が答えてくださいました。
★テルコさん（33歳・女性）からのご質問
（痙性対麻痺による体幹機能障がい）
痙性対麻痺による体幹機能障がいで障がい者手帳を取得。
障がい者雇用制度を利用し金融機関で準職員として働いて6年目になります。
資格や業務知識の取得に加え、職場の上司や同僚が育ててくださったことで、幅広くある程度の責任を伴う、やりがいを感じる仕事をさせていただいています。 しかし、今勤めている会社では、障がい者雇用で入社した者に正社員登用のような制度はありません。
入社時より、仕事の質・量はアップしたものの、それ以外は全く変化がありません。
正社員にこだわるわけではないのですが、障がい者雇用でもキャリア構成を考えてくれる企業はあるのでしょうか？また、それを入社前にきちんと見極めるにはどのようにしたらよいのでしょうか？
テルコさん、ご質問ありがとうございます。
金融機関に障がい者雇用として勤められて6年、職場環境にも恵まれてお仕事も順調とお見受けします。 特に上司や同僚の方々との関係性も良さそうですね。障がい者雇用に限りませんが、人間関係で苦労されるケースをよく知っていますのでこの辺の現状は心配なさそうですね。
さて、ご質問の正社員登用やキャリアについての事ですが、制度的には会社によって全く異なります。
雇用形態や給与・賞与にも係る評価制度、昇格などに係る人事考課制度も会社によって違いますが、障がい者雇用を、どのような職域や役割で制度化していこう かという事も、会社によって考え方が全く異なっています。一般的には雇用形態や昇給・昇格に関するキャリアプランなどは、仕事の成果（業績）に対する期待 値を体系化し示されたりしますが、成果を定量化しにくい事務職などでは、そもそもキャリアプランが不明確な会社も多いかもしれません。良いか悪いかは別と して、障がい者雇用という制度自体が、業績を目的にしていないケースが少なくないと感じますので、テルコさんのような思いを募らせている方も多いのではな いかと思います。
実際、企業から「障がい者雇用における評価制度について」などで相談を受ける機会もあります。
また、経験や専門性を重視した採用を検討している求人を、企業から頂く事は以前から多くありました。
その条件に合う方に対しては、通常の中途採用の雇用条件で受入れを希望する企業もありますので、募集要項などを確認する際の面接などで、企業が障がい者採用の中で何をどこまで期待し、処遇をしてもらえるかを確認する事ができると思います。
また、採用時の雇用形態が「契約社員」で、正社員への登用制度”あり”という企業も多くありますが、正社員登用時の条件を確認することで、その企業の考え方が分かると思います。
最後になりますが、障がい者雇用制度自体が確立していない企業も少なくありませんので、テルコさんの上司や人事のご担当の方へも、お話を聞かれてみてはいかがでしょうか？
テルコさんがキャリアプラン構築の最初のモデルケースになるようであれば、それも遣り甲斐になるかもしれませんね。>>「お仕事Q&A」一覧ページへ
