4月2日は世界自閉症啓発デー! みんなでSNSを”Warm Blue”に染めよう

みなさんは4月2日が何の日か、ご存じですか?  4月2日は、自閉症のことを広く知ってもらうための「世界自閉症啓発デー」。2007年に国連によって決定されました。
毎年この日には「Warm Blueキャンペーン」として東京タワーや都庁が青くライトアップされ、さまざまな企業や自治体など100を超える団体がこのキャンペーンに参加しています。

このキャンペーンを立ち上げた団体は、「Get in touch」。代表を務めているのは、あの俳優の東ちづるさんです。実は、世界自閉症啓発の青い色のことを「Warm Blue」と名付けたのも東さん。そこで、このイベントについての想いを東さんに伺ってきました。

当事者とともに参加できるイベント

俳優の東ちづるさん

Q. 世界自閉症啓発デーの「Warm Blueキャンペーン」が始まった経緯とは?

Get in touchとして自閉症啓発の活動を始めたのは2011年。その後法人化し、2013年に「Warm Blue day」と名付けてのイベントを開始してから、今年で9年目になります。自閉症当事者やご家族の皆さんと一緒に集まって行うイベントとして始めました。自閉症啓発の活動ではありますが、Get in touchでは自閉症の方だけでなく、LGBTQ、見えにくい、聞こえにくい方など社会的マイノリティとカテゴライズされている方々と一緒に取り組むのが特徴です。

それから徐々に区や警察署、商店街などの団体とつながり、原宿などの街で開催するようになり、今はいろいろな団体が集まった「東京タワー実行委員会(TT)」さんがステージを開催しています。Get in touchのスタンスは「東京タワー実行委員会(TT)」の一つでもあり、協力団体という形で参加しています。

始めた当初は、地道に行政、起業、団体に交渉、営業に行って、何度も断られたりもして、アナログに広げていきました。こんなに自閉症という言葉が広まってはいなかったですし、十分な理解が得られていなかったので、メディアで取り上げられにくかったんです。だから私たちが世界自閉症啓発デーを「Warm Blue day」と名付けることにしました。するとメディアが発信するようになり、徐々に広まっていったんです。今では周囲から自発的に「今年のキャンペーンはどうしますか?」と言ってくれるようになって、みんなが自分で動き出してくれることをとてもうれしく思っています。

Q.「Warm Blue day」の言葉にはどんな意味が込められているのでしょうか?

世界的に、自閉スペクトラム症のカラーが青と決まっているのですが、青って寒色で、クールなイメージですよね。英語の表現では「Light it up blue」なのですが、日本人にはなじみにくいんです。「日本語では何がいいかな」とずっと考えていたのですが、ある時スタッフに上着を貸したときに「ぬくいよ」って言われたんです。その時「”ぬくい”っていいな」と思って、「Warm Blue」にしよう!と思いつきました。自閉症の方が持つ優しさや温かさ、そして平和なイメージがあり、ぴったりだなと思ったんです。

Q. 気持ちに寄り添うようで、素敵ですね! 最後に、Co-Co Life☆女子部の読者へメッセージをお願いします。

とにかく浅く、広く、ゆるくつながりましょう。どうしても日本にいると難病や障がいのある人は我慢して暮らすことが多いと思います。私たちは「迷惑をかけてはいけない」と言われて育ってきていますが、迷惑はかけあいましょう。「社会に役立つ人になろう」ともよく聞きますが、逆で、人の役に立つ社会が必要なんです。ぜひ周囲と浅く、広く、ゆるくつながって、お互いにSOSを発信し合いましょう。

30年も社会的な活動を続けられている東さん。4月2日のイベントについて「違うって面白い、違うって力だなと感じてほしい。なぜ街では会わないんだろう? もしかしたらクラスや会社にはいるのかな、と気づく日になるといいな」と語ってくれました。

Warm Blue DayキャンペーンではYouTubeで生配信!

コロナ禍以前のイベントの様子

コロナ禍以前は外でたくさんの方と集まるリアルイベントでしたが、昨年からはオンラインでの実施。今年もYouTubeにて生配信イベントを実施します。

日時:2022年4月2日(土) 16時45分~18時45分
司会:不破ふわお(発達障がい当事者ファシリテーター)、河野瑞夏(2022年ミス日本)
ゲスト:東ちづる(一般社団法人Get in touch代表)、天道清貴(シンガーソングライター)ほか
イベントURL: https://youtu.be/GWK1ik0AEjI

司会を務める不破ふわおさんは、世田谷区を中心に発達障害のピアサポートで活動されている当事者。イベントでは自閉症の人たちを集めた動画で豊かな個性を解説したり、Warm Blueを使ったさまざまな啓発活動を紹介したりと盛りだくさん。後半は生ライブや東京タワーの点灯式の模様も生配信します。

ぜひ4月2日(土)は青いものを準備して、配信でともに盛り上がりましょう!

イベントの詳細は東京都自閉症協会公式Twitterへ

Co-Co Life☆女子部のInstagramもWarm Blueでいっぱいにしよう!

4月2日(土)は、Co-Co Life☆女子部も「Warm Blueキャンペーン」を応援したい!
ということで、Instagramに青いものを写した写真の投稿にハッシュタグ(「#WB_2022」「#2022TT」「#LIUB」「#自閉症啓発デー」)を記載し、Co-Co Life☆女子部のアカウントをタグ付けして、投稿してください!

Co-Co Life☆女子部 公式Instagramはこちら

青いものであれば、どんなものでもOK。服はもちろん、スカーフ、バッグなどの小物や、テーブルクロスやベッドカバーなどで部屋をブルーにデコレーションするのも素敵ですね!

ぜひ、この機会にみんなで「自閉症」について理解し、考えてみませんか?

<東 ちづる(あずま・ちづる)>
俳優。一般社団法人Get in touch 代表。ドラマから情報番組のコメンテーター、講演、司会、出版など幅広く活躍。主な著書に『らいふ』(講談社)、『私はなぜカウンセリングを受けたのか〜いい子いい人やめた!母と娘の挑戦〜』など多数。 30年前から社会的活動を続ける中で、東日本大震災をきっかけに、生きづらさを感じている人たちとともにエンターテインメントをツールとしたGet in touch を設立。現在もアートや映像、舞台、音楽など、幅広く活動を続けている。
Get in touchのホームページはこちら