手話と笑いでつながる1時間。よしもと手話ブ!イベントレポ&終演後インタビュー

7月18日、Co-Co Life☆女子部では、よしもと手話ブ!を迎え、初のお笑いライブイベントを開催。会場は、障がいの種別を超え、大盛り上がりで幕を閉じました。

今回は、当日の笑いあふれる様子をレポート。さらに、終演後によしもと手話ブ!の皆さんに伺ったインタビューもご紹介します。

会場は開演前から和やかな雰囲気…舞台裏をレポート!

今回開催した「よしもと手話ブ!お笑いライブ」は、読者サポーター限定で開かれたイベント。手話を使ったお笑いをする芸人ユニット「よしもと手話ブ!」の皆さんをお招きし、聞こえる人も聞こえない人も一緒に楽しめる「シュワライ」を届けるお笑いライブです。

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【吉本芸人×Co-Co Life☆女子部の無料イベント決定!】「誰もが一緒に笑える」よしもと手話ブ!がつくる新しいエンタメの形

当日、スタッフとよしもと手話ブ!は開場1時間前に集合。スタッフは会場設営や役割の確認などに取り掛かります。動画や写真の撮影段取り、受付対応と誘導の確認、座席の並べ方、舞台の位置、音響のチェックなど、一気に進めていきました。

開場30分前に、リハーサルを開始。よしもと手話ブ!の皆さんとステージ上で立ち位置や進行を確認し、合わせて周囲のセッティングをします。

すると、開場前から入り口前に行列が! 参加者のみなさんの、イベントを今か今かと楽しみにしている様子が伝わってきて、スタッフも気持ちが高まります……!

そして、ついに開場。参加者は、聴覚障がいを始めとして、車いすユーザーなど障がいの種別を問わず、約30名が集まりました。

今回は、受付に手話対応のスタッフを配置。さらに、受付を済ませた方には、よしもと手話ブ!からいただいた、オリジナルステッカーも配布しました。

また、受付を終えて着席した参加者の方々には、すぐに手話で交流する様子も見られ、開演前からとても和やかな雰囲気でした。

そんな温かな時間が流れる中、運営スタッフはよしもと手話ブ!の皆さんと、参加者プレゼントの準備に奔走! 実は、うちわにサインを書いていただいていました。

そして14時30分、いよいよ開演です。オープニングのあいさつが終わると、お笑いライブの幕開けです……!

一体となって盛り上がる会場!漫才、トーク、ゲームと“シュワライ”に包まれる1時間

挨拶が終わり、いよいよよしもと手話ブ!が登場。参加者がみな手話での拍手で出迎えます。

両手を挙げてひらひらするのが手話の拍手。登場を拍手で迎えます

よしもと手話ブ!のお笑いは、声を出しながら手話をするスタイル。「手話×笑い=シュワライ」で、聞こえる人も聞こえない人も一緒にネタを楽しむことができます。

ライブでは、手話を取り入れた漫才から始まり、事前に参加者からいただいていた質問に答えるトークコーナー、そして会場全体で参加するゲーム企画など、盛りだくさんの内容が披露されました。

特に漫才は、このトークライブのために書き下ろしていただいた新ネタだったそう! 昔話をもとにした親しみやすいテーマで、小さなお子さんも笑顔でネタを楽しんでいました。

ゲーム企画も、実は初の試み。チームに分かれて相談しながら答えを考える参加型の企画で、チームごとに手話で意見交換したり、応援したりする姿が見られ、会場全体が一体となって盛り上がりました。

最後は、開演前に準備していたプレゼント企画「じゃんけん大会」へ。よしもと手話ブ!のメンバーとじゃんけんをおこない、勝ち残った3名にオリジナルサインうちわを進呈します。

白熱した争奪戦の中、当たった参加者の方々は満面の笑みでうちわを受け取っていました。おめでとうございます!!

イベントのエンディングでは、全員で集合写真を撮影。スタッフも参加し、よしもと手話ブ!とCo-Co Life☆女子部の「部(ブ)」を表現した指文字でポーズをそろえて、記念のショットを撮影し、イベントは幕を閉じました。

ライブを終えて…今改めて感じるよしもと手話ブ!の軸

終演後、熱気の残る会場でよしもと手話ブ!の皆さんにインタビュー。当日の感想はもちろん、手話とお笑いを組み合わせるうえで大切にしていることや、今回のイベントだからこそ感じたことを伺いました。

Co-Co Life☆女子部スタッフ(以下 Coスタッフ) まずはお疲れさまでした。イベントを終えてみて、いかがですか?

ソイさん めちゃくちゃ楽しかったです。お客さんがたくさんリアクションを返してくれて、やっていて本当に楽しかったですね。

きくちさん 今回のゲーム企画は初だったんですが、想像以上に盛り上がりましたね。立ち上がって喜んでくれたり、僕そっちのけでお客さん同士の手話が白熱してたり(笑)。本当に楽しんでもらえたんだなと感じました。

ソイさん もう協力し合って、ワンチームでしたよね。

よしもと手話ブ! リーダー ソイさん

きくちさん 音声で相談し合うとみんなで話してごちゃごちゃするけど、手話だと汲み取りたい情報だけ受け取れるので、ゲームが成立したんだなと感じます。手話の特性を活かせたゲームでしたね。

上河内さん そうですね。あと、最初の漫才も新ネタだったんで、大丈夫かなと思っていたけど盛り上がりましたね。

Coスタッフ 新ネタだったんですね! 今回は聞こえない方だけでなく、さまざまな障がいの方がいらしていましたが、ネタ作りで工夫したことや意識したことはありましたか?

上河内さん ネタ作りはいつも通りでしたが、手話と口話のどちらかに偏らないようには意識しました。声と手話どちらにも違和感がないよう、言いたいことのニュアンスを両方とも合わせるようにしています。

ソイさん そうですね、できるだけ多くの方にわかるよう、手話がわからない方でもジェスチャーだけでもイメージできそうな動物をネタに入れてみるとか、動きで自然に表現できそうなところを意識しながら作りました。

Coスタッフ たしかに、内容も動きもわかりやすかったです。今日のイベントで、よしもと手話ブ!の今後の活動に活かせそうだなと思ったことはありましたか?

上河内さん とりあえずネタが1本できました(笑)。

上河内 貴人さん

きくちさん うん、ゲームコーナーも今後取り入れられそうです。でもそれ以上に大きかったのは、ソイくんが話した「手話を学ぶ中で心が折れそうになった」という率直な話に、参加者の皆さんがすごく共感してくれたことですね。改めて、手話を扱う以上は、ろう者や難聴者の方の思いに寄り添いながら活動していくことが、よしもと手話ブ!として大切な軸なんだと感じました。

ソイさん たしかに。今回はCo-Co Life☆女子部の読者ということで、障がいに関心が高い方が多かったので、しんどさを「わかる、わかる」と受け止めてもらえたんだと思います。この場だからこそ話せた内容でしたね。 

きくちさん 僕たちにとっても、「そういう思いを抱えながら手話を学ぶ人もいるんだ」ということを共有できる時間になりました。

きくちこうすけさん

シュワライがつなぐ、新しい出会い

Coスタッフ ぜひまた一緒にイベントを開催したいですよね。では最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

ソイさん 今回をきっかけに、手話や障がいへの理解に少しでも興味を持っていただけたらうれしいです。私たちもまたCo-Co Life☆女子部さんと一緒にイベントができたらと思っていますので、そのときはぜひ気軽に参加してください!

きくちさん よしもと手話ブ!の活動を始めて、さまざまな障がいの方と出会うことが多くなって、何事も「知る」ということが本当に大事と感じています。手話に関しても、知らないことは怖さや誤解にもつながるので、まずは知ることから始めてもらえたらうれしいです。そして、その入り口として僕たちを使っていただけたらうれしいです。

上河内さん そうですね。僕らは手話を教える立場ではなく、お笑いを通して「こんな世界もあるんだ」「手話って面白そうだな」と思ってもらえる入り口になれたらと思っています。聞こえる・聞こえないに関係なく、いろいろな方に気軽に見てもらえたらいいなと思います。

実はなんと、きくちさんが手話を始めるきっかけになった聴覚障がいの方が、会場にいらしていたそう。「もともとはその方に楽しんでもらおうと始めたから、その方に見に来てもらえたのは感慨深かった」と笑顔で語っていただいたエピソードも印象的でした。

今回のイベントでは、笑いをきっかけに、手話や障がいについて自然に知り、参加者同士が交流する時間が生まれました。聞こえる人も聞こえない人も、障がいの種別を問わず、一緒に笑い合える空間は、まさに「シュワライ」の魅力そのものだったように感じます。

Co-Co Life☆女子部では、これからもさまざまな出会いや体験を通して、新しい一歩につながるようなイベントを企画していきます。

改めて、よしもと手話ブ!の皆さん、最高に楽しい時間をありがとうございました!

よしもと手話ブ!YouTube https://www.youtube.com/@yoshimotoshuwabu
よしもと手話ブ!Instagram https://www.instagram.com/shuwa_bu/

写真:鈴木智哉 動画:板倉英人 取材・文:関 由佳