『Get in touch ほんとの聖夜のOKUROJI ハウス』に行ってきました!

こんにちは。ライターの榎本です。

2023年12月24日 日曜日、東京・日比谷OKUROJIで開催された「ほんとの聖夜のOKUROJIハウス」というライブイベントに参加してきました。

このイベントを主催したのは、俳優の東ちづるさんが代表を務める一般社団法人 Get in Touch。アートや、音楽、映像、舞台などのエンターテイメントを通じて、誰も排除しない「まぜこぜの社会」を目指して活動するプロボノ団体です。

今回のイベントは、ジェイアール東日本都市開発主催で、日比谷OKUROJIの中を、東さんが絵も解説も手掛けた『妖怪摩混(まぜまぜ)大百科』から飛び出した、個性的な妖怪で飾り、多様性の面白さをあらわした「妖怪まぜまぜX‘mas」の企画の一つ。妖怪も出演者も多様で、Get in touchでおなじみのマイノリティ・パフォーマーが集結した「まぜこぜ一座」のメンバーも登場しました。

東さんとともに、司会を務めたのは「日本一小さなマジシャン&俳優」のマメ山田さん。

(マメ山田さん)

挨拶代わりに、新聞紙に切り込みを入れクリスマスツリーを作ってくださいました。

いよいよ、ライブのスタートです。
トップバッターは「全盲のシンガーソングライター」大石亜矢子さんと「聞こえない俳優」
ヒーローこと大橋弘枝さん。大石さんがピアノを弾き語りながら、大橋さんが手話歌を披露していました。

(大石亜矢子さん)

(大橋弘枝さん)

実は大橋さんはろう者、耳が聞こえません。イベント中、ちづるさんとは口の形でお話を理解する「口話(こうわ)」を手掛かりにして、そして大切なところは手話通訳を通して会話していました。また、伴奏はCDではなく大石さんの生演奏ですから、風が吹き込む会場では、観客席の反響なども含めて微妙に音が変わります。

そのため、リズムを指などで伝えるカウントマンから的確に受け取って、生き生きとした手話が表されていました。もちろん何度も稽古したとのこと。だからあの呼吸の合ったアンサンブルが生まれたのでしょう。

2人が披露したのは、山下達郎の「クリスマス・イブ」と今年亡くなったKANさんの「愛は勝つ」。
「愛は勝つ」では、サビの「必ず最後に愛は勝つ」というフレーズを会場のお客さんたちにも覚えてもらい、一緒に手話で歌いました。会場が一つになった場面でした。

次に登場したのは、ベリーダンサーのSAYURIさん。

(SAYURIさん)

今回のイベントには、ちづるさん直々のオファーで出演が決まったそう。
SAYURIさんは、自身がアジア人マイノリティである移民として過ごした15年間の海外生活の経験を通じて、日本のマイノリティの状況に興味を持ち、今回の出演に繋がったとのことです。寒さを感じさせないダイナミックなダンスを披露してくださいました。

3番手は、民謡歌手の竹野瑠里(たけの・るり)さん。竹野さんは、都内の病院で作業療法士として働きながら、タレント・民謡歌手としても活動されています。
そんな竹野さんが披露したのは、3曲。

(竹野留里さん)

1曲目は、ジョンレノンの「HAPPY X’mas」。綺麗な歌声に心が洗われ、サビの大合唱では会場が一つになりました。

2曲目は、アニメ映画「ワンピース」からAdoの「私は最強」。ベリーダンサーのSAYURIさんと、三味線奏者の尾上秀樹さんとの異色のコラボ。三味線をギターのように演奏する尾上さんのパフォーマンスに目を奪われました。

(尾上秀樹さん)

そして3曲目は、竹野さんのオリジナル曲である「四季花鳥」。地元の北海道・室蘭市から羽ばたいていく自分を歌った力強い楽曲でした。

これで、今回のライブは終了。私は、今回のライブに参加して、障がいのある・なしに関わらず、音楽やダンスを通じて、人を元気づけられるということ を学べました。

なお、このライブの模様は後日YOUTUBEで配信されるとのことです。