Vol.6 編集後記 編集長・大部令絵

Co-Co Life☆女子部 vol.6の制作が終了いたしました。 今回も、たくさんの方々にご協力いただきまして、ここまでたどり着きました。 ご協賛くださった皆様、広告をご出稿くださった企業、団体の皆様、そして、スタッフの皆様、発行に際しましてご協力くださった皆様に篤く御礼申し上げます。

東京オリンピック・パラリンピックの招致が決定したのは、今号の制作期間中のことです。 アスリートの熱きたたかいを観戦できる日がくると思うと、今からとても楽しみです。 と、同時に、パラリンピックに向けてアクセシビリティの整備はきっと進んでいくでしょう。 個人的には、この街の変化にも注目していきたいところです。

変化と言えば、最近「大部さんは変わったね」と複数の方に言われます。 なんだろうと思って詳しく話を聞いてみますと、どうも見た目のことではなさそうです。 そしてありがたいことに、ご好評をいただいています。 でも、実は自分自身には実感はないのです。 いえ、ご好評がいやだというわけではないんですよ! うれしいの! でも何故? 確かに、誌面づくりという新たな時間が生活の中に入ってきたこと、そのほか生活環境の変化、などはあるのですが、ご好評に対応するような自分の変化を、自身ではほとんど感じていません。 あくまで私自身の解釈なのですが、もともとあった自分の内面の『引き出し』を、Co-Co Lifeはあけてくれたのではないかと思うのです。 その中身は『なかなか表に出せない自分』。 それまでの日常、自分が意識的にその『引き出し』を開けることはできなくて。 ある日突然、誌面作りが生活に組み込まれてきて、それがきっかけとなって、『引き出し』はどんどん開いていった。 自分は仕舞い込んでいた張本人だから中身をなんとなく知っているのだけれど、周りにしてみれば、この雑誌を通じて初めて知って、「そんなの入っていたのか!?」となるわけです。

小誌にご登場くださっているサポーターの皆様も、スタッフの皆も、いきなり現れたわけでもありませんし、いきなり変わったわけでもないんです。 普段どこかでお仕事したり、勉強したりしているし、日頃から思うこともある。 でも、すれ違うだけでは気づくはずもないし、もとから周りにいた人は、改めてその人を知ろうと思う機会がない。 そこに、フリーペーパーという視覚的にわかりやすい形が現れたから、『いきなり』に見えるんですよね。 それが悪いということではなく、普通の感覚なんだと思います。 ただ、「それまで知らなかったなんて、もったいないな」と思うんです。 だって例えば、皆で集まってみたら、こんなにも反響をいただく雑誌が出来上がったんですから(笑)。

いつどこで、何が、人のもつ『引き出し』を開けるきっかけになるかなんて、わかりません。 同時に、人のもつ『引き出し』は目には見えません。 なかなか開かない『引き出し』は、おそらく自分ひとりの力では重くて開かない。 それを開けるのに必要なのは、一緒に引っ張ってくれる誰かかもしれませんし、ちょっとした便利アイテムかもしれない。 とにかく、何らかのきっかけさえあれば、あなたの隣にいる人の、これまで知らなかった一面が見えてくるかもしれません。 「この人はこうだ」と決めこまずに、別のアプローチをして、『引き出し』を開けあってみれば、お互いの理解は深まっていくんじゃないかしらと思う、今日この頃です。

 Co-Co Life☆女子部が読者の皆様に素敵なきっかけをもたらしますように。

Co-Co Life☆女子部 編集長 大部 令絵

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