誰もが歩きやすい社会のために「バリアフリー・ナビプロジェクト」任命式に行ってきました

こんにちは、副編集長の関です。

国土交通省が推進する「バリアフリー・ナビプロジェクト」。みなさんご存じですか?
「バリアフリー・ナビプロジェクト」とは、インクルーシブな社会を目指して、情報通信技術を活用した歩行者移動支援サービスの普及を推進するプロジェクト。例えば、車いすの人が移動するときに、歩きやすいとされるルートをスマートフォンがナビゲーションしてくれるなどのサービスが期待されるのだそう。

そんな「バリアフリー・ナビプロジェクト」のアンバサダー任命式が、年の瀬も押し迫った2021年12月21日に行われました。

アンバサダーに選ばれたのは、2人のパラ代表選手。車いすバスケの網本麻里選手とパラカヌーの瀬立モニカ選手です。

Co-Co Life☆女子部では「街散歩」という企画で街のバリアフリー事情を掲載していますが、ちょっとした段差や坂道など、街の歩きにくさや移動のしにくさを常に実感しています。

そこで、アンバサダーのお二人にも「理想の道」を聞いてみることにしました。

網本麻里さん

網本さん「車いすに乗った友達やベビーカーを押している方と一緒に道を歩いたときに、ちょっとした段差でつまずいたことがあります。そういったことが少しでも軽減されると誰もが住みやすい街になるのかなと思います。
点字ブロックも視覚障がい者にとっては必要なものですが、車いすやベビーカーにとっては不便に感じることもあるので、お互いが生きやすいような工夫やサービスがあると、外出の幅が広がるのかなと思います」

瀬立モニカさん

瀬立さん「私は道のちょっとした傾斜が気になります。道の水はけをよくするために少し道が横に傾いているのですが、傾いている側の腕がすごく疲れてしまいます。今はカヌーをやっているので腕の力でどうにかねじ伏せてカバーできますが(笑)、鍛えていないとやはりつらいです。別の方法で水はけをよくすることはできないのかなと思いますね。点字ブロックも凸凹ではなく踏むとセンサーで振動させるとか、何かみんなが歩きやすくするために別の選択肢を考えたいなと思っています」

なるほど、誰かが必要なものが他の誰かにとってはバリアになることはありますよね。お互いがアイデアを出し合い、近付き合って「誰もが歩きやすい道」ができるのが、今の時代の「新しい道」なのかもしれません。

今後、「バリアフリー・ナビプロジェクト」によって、さらなる進化を期待したいですね!