小江戸・川越めぐり QUONチョコレートを訪れ、金運アップの川越熊野神社へ行ってみた!

都内からもアクセスが良いことで知られる埼玉県川越市。池袋から約60分で行ける小江戸・川越は情緒ある昔ながらの町並みを残し、スイーツ店や歴史的建造物など見どころ満載な観光地です。果たして車いすでも楽しめるのか、バリアフリーの観点から「冬におすすめの小江戸・川越をめぐる散策ツアー」をご紹介します。

【今回のモデル】

 感田えりかさん(23)軽度知的障がい        平田舞乃さん(21)  脊髄腫瘍/側湾症/膠原病


【スケジュール】

10時30分 ●QUONチョコレート小江戸川越店にて集合 高級スイーツを味わう

11時20分 ●時の鐘へ 川越まつり会館でトイレ休憩後、映えスポットで撮影を楽しむ

12時00分 ●川越熊野神社に到着 来年の祈願と銭洗い弁天で小銭洗いを体験

12時30分 ●解散 一番街からバスへ乗車。西武新宿線 本川越駅へ

【QUONチョコレート小江戸川越店】

冬といえばクリスマス、お正月、バレンタインデーとイベント続き。今年も大切な誰かや、一年頑張った自分にご褒美でプレゼントを買う人も多いのではないでしょうか。まだ何を選ぶか迷っている方に、おしゃれで程よく甘いQUONチョコレートはいかがですか。

今や全国に店舗を広げ、埼玉エリアでは2020年に初めて小江戸川越店がオープンし、遠方からも買いに来る人もいるほどファンが多いそうです。

世界各国から厳選されたカカオと、地域の食材を組み合わせて作られたチョコレートが人気の秘訣。余計な植物油を入れないオーガニック向けのスイーツは、甘いものが苦手な方やアトピーなどで皮膚が弱い方にも食べてもらいやすい商品です。

ツアー当日は開店と同時にお店に入った二人。電動車いすに乗る平田さんはすんなり入り口を通過し、店内を一周。「QUONチョコレートはテレビで見て気になっていたのでうれしい!」と感激の声。カラフルなチョコレートが店頭に並び、思わず手に取りたくなります。

「QUONチョコレートは障がいのある方が手作業で作っています」と話してくださるのはQUONチョコレート小江戸川越店マネジャーの内山一平さん。お店には就労継続支援B型に通所する知的・精神障がいを持つ方たちがショコラティエとして仕事に励んでいます。

小江戸・川越店では同市にある珈琲ショップ「glin coffee」と連携し、焙煎されたコーヒー豆を使ったコーヒーテリーヌが他店にない名物チョコレートです。

ブルーのシャツとエプロンがとても似合うショコラティエたち。支援する職員も同じ制服を着て一緒に販売を行います。チョコレートを溶かしたり、パッケージに詰めたり、シールを貼るなど仕事内容は多岐に渡ります。

「お味見はいかがですか」とスタッフから抹茶のテリーヌを試食させてもらった感田さん。一口食べて「実は私、抹茶が苦手なんですけどQUONチョコレートはおいしい!滑らかで食べやすいですね」と笑顔を向けました。

中でも二人が注目したのは、QUON特製生チョコ「クオンクリーム」と至高アイス。

クオンクリームは甘すぎないチョコのソフトにクラッシュチョコレートがトッピングされ、フワフワ・ザクザクと食感を楽しめます。なんとコーンの内側にまでテリーヌチョコがコーティング。「濃厚ですね〜!」と平田さんは念願のクオンクリームを食べて大満足。

至高アイスは味が4種類(ストロベリー・抹茶・マンゴー・ミルク)のアイスキャンディを選んで濃厚なチョコレートをディップ!アイスキャンディにかかるチョコを眺めるのも最高!贅沢なひとときです。

二人は外のテラスで並んで食べることに。午前中は冬でも日が差すとポカポカ暖かく、美味しくアイスをいただきました。

【時の鐘へ】

QUONチョコレートを後にし、時の鐘に向かって川越一番街を歩きます。

平田さんは電動車いすでスイスイ進むも、道幅が狭いと感じている様子。平日ですが、観光地で人通りも多く少し慎重になっていました。

時の鐘に立ち寄る前に、川越まつり会館でトイレ休憩。寒い日の散策は室内のトイレに入るだけでホッとします。会館の入り口から数メートル進むと受付前にトイレを発見。多目的トイレも完備され、車いすユーザーの方も使用できます。

ようやく会館の向かいにある信号を渡って、時の鐘へ!

約16メートルの高さの3層やぐらを下から眺めました。外国人観光客も多く、映えスポットとして人気があります。

地面は平らで移動もしやすく、食べ歩きで人気なスイーツ店や雑貨屋も発見。二人はお土産を何にしようか迷いながら、来た道を引き返します。

【川越熊野神社】

川越熊野神社は通称「おくまんさま」と呼ばれ、開運・縁結び・厄除けの神様が祀られています。三本足の八咫烏(やたがらす)というカラスが神様をお仕えする霊鳥として、神社を守っているのだとか。

神社に入るには2パターンあり、今回は両方試しました。まず大正浪漫夢通りを通過した先にあるメインの参道から挑戦!鳥居をくぐって問題なく通ることができました。山道の両脇には小石が敷き詰められ、足踏み健康ロードと呼ばれています。痛そうなので、誰も歩きませんでした(笑)

もう一方はQUONチョコレートの前を通過し、中央通りから境内の中へ。本川越駅に近い道路側の入り口は車が入れるほどのスペースがありますが、玉砂利が車椅子の行く手を阻みます。平田さんは「進めないことはないけど、手動車いすの方には厳しいかもしれません」と少々難あり。参拝後にどちらの方向の移動で進むかを考えてから、動くのがいいでしょう。

無事に境内でお参りができました。二人は何を願ったのでしょうか、2025年もいい年になるといいですね。

川越熊野神社では白蛇神社もあり、撫で蛇様からご利益をもらえるんだとか!?頭を撫でると学業成就、卵を撫でると商売繁盛、子宝に恵まれるなど。この際だから欲張って全部いただきましょう。

最後に銭洗い弁天で小銭をザルに乗せて洗いました。宝池でお浄めしたお金を種銭として持っておくといいことがあるとか!?金運アップを願って、2025年もポジティブに過ごせますように。

その後は自撮りして境内を歩いたり、おみくじを引いたりと感田さんと平田さんは終始楽しそうでした。これにて3時間のツアーは無事終了。

帰りは川越一番街まで戻り、旧りそな銀行前からバスに乗車し本川越駅へ。頻繁にバスは通りますが、「車いすに座ったまま乗り降りするには、ある程度の広いスペースが確保されなければと難しいです」と平田さんは話していました。

車いすの場合、バス停で並ぶ際には毎回どこで並ぶのが一番いいのか。運転手にすぐにわかってもらうにはどうすればと考えるといいます。観光地とはいえ、まだ課題があるように感じました。


【今日の小江戸・川越めぐりの感想を聞きました】

感田さん

「取材の前にQUONチョコレートを検索したら、障がいのある方々が作っているスイーツだと知り驚きました。ショコラティエのみなさんの姿を見て『やりがいのあるお仕事なんだろうなぁ』と想像しながら、至高アイスやクオンシェをいただきました。どれも程よい甘さでおいしかったです。今度は人にあげるプレゼントを買いに来たいです」

平田さん

「QUONチョコレートのテリーヌは口溶けがよく高級感がありました。普段行けない場所を巡ることができて楽しかったです。車いすで行くには小さな段差がいくつもありました。QUONチョコレートのお店前から一番街までの歩道は狭く感じましたが、時の鐘に続く道は整備されていたので通りやすかったです。行ってみないとわからないこともありますが、挑戦することが大切だと思います」

《QUONチョコレート 小江戸・川越店》
〒350-0066 埼玉県川越市連雀町9−1
Tel:049-272-7875
営業時間:10時30分〜18時30分
定休日:火曜日
Instagram:@quon.kawagoe
HP:https://quon-choco.com/

《バリアフリー情報》

2024年12月現在

※他にも数箇所、多目的トイレ有り


《アクセス》

西武新宿駅から川越駅:特急小江戸号 約45分、急行 約60分
八王子駅から川越駅:約70分
新木場から川越:約75~80分
元町・中華街から川越:約85分

【川越駅から市内へ バス】
小江戸巡回バス 川越駅西口②
小江戸名所めぐりバス 川越駅東口③

【本川越駅から市内へ バス】
蔵造りの町並みに行くには 本川越駅東口⑤
小江戸巡回バス 巡回

 

詳しくは小江戸川越ウェブをご覧ください。

川越めぐりの様子は動画でもお楽しみいただけます!

写真:阿部謙一郎 取材・文:飯塚まりな