音声ガイドが同時に聞ける!?画期的なイヤホンで上映会に参加しました

こんにちは、ライターの野崎恵美子です。

今回はソニー株式会社・本社にて、同社が開発、販売しているオープンイヤーステレオヘッドセット「STH40D」を使った上映会に参加してきたので、さっそくレポートします!

「STH40D」って何?

「STH40D」とは、ヘッドセットからの音声と、外部の音を同時に聞ける、今までにないタイプのイヤホン。
ヘッドセットで音声ガイドを聞きながら、外部のスピーカーから流れる音楽や声、効果音を一緒に楽しむことが可能になり、まさに「映像を耳で観る」ことができるのです!

私は視覚障がい(弱視)なので、映画館で大きいスクリーンであっても、座席によっては画面全体をしっかり確認することが出来ず、どうしてもせりふや音だけを頼りにストーリーを追いがち。

でも、映画が終わった後で晴眼者(見え方に問題がない人)の家族や友達に「あそこのシーンで、●●(登場人物)笑っていたよね!」などと感想を言われても「そうだっけ?」とわからない……。

勿論、音声ガイドなどの設備があることも知っていましたが、逆にせりふや音楽は楽しめなくなるのでは……という不安があって使用していませんでした。

それだけに、今回の 「STH40D」の機能はとても画期的に感じました。まさに、私たちが映画を楽しむのためのイヤホンですよね。

上映会に参加してみて…

上映会では「STH 40D」 を装着して映像作品を約90分間視聴。

今回観た作品はアガサ・クリスティー原作の『そして誰もいなくなった』というミステリードラマです。

上映会映像1

© Mammoth Screen

普通のイヤホンなら、装着すると外の音は遮断されてしまいますが、「STH 40D」では今までせりふや音楽だけで推測していたイメージに音声ガイドによる登場人物の動作表現が加わり、より晴眼者に近い視点で作品を満喫できます。

始まってすぐにヘッドセットからのガイドと外からの台詞や音声が、とちらもしっかり聞き取れて、わかりやすいのに臨場感たっぷり!

ミステリードラマなのでシリアスで謎めいたシーンが続きますが、雰囲気を壊さずに細部まで説明してくれて、すぐに物語に没頭できます。それぞれの登場人物の視点へと動き、緊迫感溢れるせりふが紡がれる……ストーリーのドキドキを「耳」から堪能☆

イベントには20人もの視覚障がい者の方々が来場されました

ヘッドセット自体も耳たぶに装着するタイプなので、長時間でも耳が痛くならず快適な付け心地でした♪

これがあれば映像の細かい部分もわかるので、鑑賞後にみんなで感想をシェアしたり、お気に入りの一本をおススメするのももっと楽しくなりそう! そんなワクワク感を与えてくれる上映会でした☆

これからも、視覚障がいでも映画が楽しめる環境がどんどん整っていくと嬉しいですね。

♡「STH40D」製品詳細はコチラ↓
https://www.sony.jp/headphone/products/STH40D/