第2回「ワーキングコラム」教えて!なかむら社長

☆【お仕事Q&A】あなたの”お仕事の悩み”に、中村社長が答えます!

Co-Co Lifeでは、テンプスタッフフロンティア(株)と共同で、お仕事に関するQ&Aコラムを掲載いたします。
皆さんのお仕事に関する悩み・質問に、障がい者雇用に詳しいパーソルサンクス株式会社の中村社長が答えてくださいました。

質問★Nさん(26歳・女性)からのご質問
(能動静脈血管奇形の破裂による右手足の麻痺)

新しい職場で働き始めたばかりなのですが、新しい事を任せるといわれると、何でも引き受けようという姿勢で仕事に臨んでいます。
ただ、右手足が麻痺しているため特にファイルの中の書類から特定のページを見つける、というような作業が難しく本当は断りたいのですが何とかしてやり切っています。
最初の面接で何が出来て、何が難しいか説明させて頂いていたのですが、やはり仕事となると時間も限られていますし、断る事が出来ません。 身体的にはちょっときついのですが、お仕事はやはり受け続けた方が良いのでしょうか。

中村社長の回答Nさん、ご質問ありがとうございます。
就職して、だんだん仕事を任され始めたタイミングでしょうか?
業務に慣れてくると共に、いろいろなことが見えてくる頃ですね。

今回いただいたご相談は「入社前に面接などで確認した事と、入社して実際に仕事を始めてから出てきたギャップについて」。
これは、業務に関するお悩みにおいても、決して少なくないケースだと言えます。
この場合、まず結論から言いますと、早めに会社の担当者と相談をされた方が良いと思います。

「右手足が麻痺しているためファイルの中の特定のページを見つける・・・」という事が、Nさんにとって動作的に難しいというのであれば、この仕事をNさんが続けていく事は大変苦痛なことですし、ストレスになってしまうでしょう。

経験を積んだり、努力を重ねれば解決できるような事であれば「仕事を始めてすぐに”弱音”を吐かないように!」という答えになるところですが、「動作的に難しい」という事であれば、障がいに対する「配慮」の問題になってきますので、会社に相談するべきだと考えます。

いただいたご質問の中にも「最初の面接で何が出来て、何が難しいか説明させて頂いた」とありましたが、実際に仕事を始めてみないとわからなかったり、働いてみて初めてわかる・・・というような事は多々あるはずです。

ここで、会社の上司にご相談される際のポイントをひとつ。
「できない事」ではなく「困っている事」を明確にし、自分なりの解決策・改善策まで提案できると良いですね。

例えば・・・「右手の麻痺でたくさんのページをめくる仕事は作業がはかどらず、時間がかかってしまい他の社員の方々へ迷惑をかけているかもしれません。スキャナーなどで書類を読み込み、 パソコン操作で書類を検索できるような仕組みなどは取り入れられないでしょうか?」
といった具合です。

「○○はできません!」と否定形で言い切るのではなく、「仕事を続けていくための方法を一緒に考えて欲しい!」と、目的を伝えてみてはいかがでしょうか?
あきらかにコストや余計に時間が掛かってしまいそうな提案だと、実現が難くなる可能性もありますが、「仕事のやり方を改善したい!」という前向きな形のお話は、例え実現できなかったとしても、プラスに捉えられますし、 上司や周囲の方との関係においても良い形で働くはずです。

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