「Play fashion! for ALL」の商品試着会リポート

こんにちは、Co-Co Life☆女子部 編集長の土井唯菜です。

先日、株式会社アダストリアが行うインクルーシブファッションのプロジェクトの商品試着会へ行ってきました!

アダストリアさんは、30を超えるブランドを国内外で約1400店舗展開するカジュアルファッション専門店チェーン。現在は「一人ひとりの視点」を大切にしたファッションにチャレンジしています。

そんなアダストリアさんが、「誰もが同じじゃないという当たり前をもっともっとファッションに入れたい」といった想いから「Play fashion! for ALL」というプロジェクトを立ち上げ、今回、商品の試着会を実施されました。

アダストリア本社

今回お披露目された商品は全部で7型。

アダストリア特例子会社のアダストリア・ゼネラルサポートの女性社員1人男性社員2人が、普段、当事者として洋服について悩んでいることを聞き、リモートでのサンプル試着を繰り返し行い理想の形に仕上げた服が完成。

サンプルを着た彼女たちからは「やっと着てみたいと思える服に出会えた」との声もありました。

アダストリア・ゼネラルサポート社員3名のリモートインタビュー

イベントの試着会は2回に分けて行われました。

午前の回には、低身長向けに作られたセットアップを試着。私と同じ障がいでもある、軟骨無形成症などの低身長の障がいのある方をメインとしています。

全てワンサイズのみとなっているため、まったくピッタリと合わせるのは難しいですが、そもそも大人向けの小さいサイズの商品に出会えることがなかなか無いため、試着した方は「とても貴重な体験ができた」と感激していました。

低身長向けのセットアップをご試着

またスタッフ側も、実際に試着してもらうことで素材や重さに対する意見や、足の短さにより人より歩幅が無い分、スピードが必要になって汗を掻きやすいなどの低身長特有の悩みを聞けて、「解決する工夫をもっと盛り込めるのでは……」と改良のヒントになったよう。「たくさんの意見を聞けて良かった」と仰っていました。

午後の回では、車いすの方をメインに男女ともにたくさんの当事者が集まりました。

当事者とアダストリアスタッフとの集合写真 提供:アダストリア

パジャマの腕をまくる際に留めるボタン一つでも、ボタンホールでなく、あえてゴム紐をループ状にして、力の入りにくい方へ配慮したそう。

しかし、人によって「私はこういう方がつけやすい」と意見がバラバラ。やはり、誰もにとって良いものというのはなかなか難しいようです。

入院パジャマをご試着

真っ白のシャツの袖が汚れないよう、肘から手首にかけて別生地のパッチ(当て布)を付けたアイテムも、オシャレを重視してシンプルにカーキやベージュといった色を起用。明るい色が好きな人からは「もっと派手な色や柄で目を惹きたい!」といった意見もありました。

袖パッチ付きパーカーを拝見

機能に加えてさらに好みも入ってくると、問題はまだまだ増えてきますが、一つ一つの障がいに特化した商品というのはオーダーメイド以外ではなかなかないため、とても興味深い企画でした。

今後もまた違った障がい、難病のある方をモデルに、使いやすい洋服を作っていく予定とのこと。これからあなたも求めていた洋服に出会えるかもしれません。

今回、試着会で披露された7商品については以下をご覧ください。

https://playfashion-forall.jp/