とうとう40号で最終回となってしまった「土井唯菜のヒップバーンでごめんあそばせ」。2年3カ月・全10回に及び、土井編集長の「私は私らしく」という思いがギュッと詰まったコラムでした。
とってもキュートなイラストを描いてくださっていたのは後藤仁美さん。
土井編集長と同じく身長が伸びない先天性の難病「軟骨無形成症」の当事者で、身長115cmの小さなモデル・俳優、そしてイラストレーターとして多彩な活躍を見せてくださっています。
後藤仁美さんは東京2020パラリンピック閉会式でドラマーとして出場され、そのパワフルなドラムパフォーマンスが話題を呼びました。ご自身でもブログ「115cm、ちびたのミニマムライフ」やインスタグラムなどで積極的に情報を発信中。あふれる才能で活躍されている後藤仁美さんのイラストギャラリーをどうぞご覧ください♪
vol.31 第1回 体型に合った服を選んで自分だけの勝負服を着よう
記念すべき初回のイラスト。子ども服を着るという一つの冒険が自分に似合う服を新たに発見できたというお話でした。
「軟骨無形成症」という病気は低身長でお尻が大きいのが特徴。既製服をそのまま着るのはとても骨が折れる作業なのですが、視点を変えて子ども服を着てみるとなんとピッタリ! 鏡の前でうれしそうにしているイラストからも、子ども服を堂々と着る楽しさを教えてくれました。
vol.32 第2回 見られることが自信になるワンポイントを足そう!
土井編集長は135cmと極端に背が低いので、周囲の人から視線を向けられてしまうのが悩みの種。そこで、頭部に目がいくことを利用してヘアバンドをつけたところ、おしゃれ感も演出でき、トレードマークにもなったというエピソードでした。
大きめのリボンが目をひき、コーデのアクセントにもなったシーンをイラストで表現していただきました。オレンジの明るいカラーが鮮やかでかわいいです! 杖を持った女性の左手にも注目してみると、大きなストーンリングが存在感を放っています。
vol.33 第3回 コンプレックスも仮装で最高のクオリティーに
秋号ではハロウィーンの仮装を取り上げました。実際に土井編集長が7人の小人に扮したエピソードを紹介。障がいを生かして仮装をすれば、誰よりも本物に近い表現ができると提案しています。
「小人らしさ」を表現するために背景にもこだわりがあります! 7人の小人たちを周囲の人々がかわいいと言っているイメージなのですが、小人たちは顔を見上げたスタイルに、そして背景の人たちをあえて体だけで描き、身長差を際立たせています。
vol.34 第4回 憧れのパンプスと万能なスニーカー
足元の印象はコーディネートに響く大事なものですが、スニーカーブームが起きたことでこれまでの足元ファッションのバリエーションを一気に広げてくれたというもの。
イラストはスニーカーで歩いている楽しそうな土井編集長の姿。心からファッションを楽しんでいるウキウキした感じが伝わってきます♪ピンクのロングワンピースにベージュのカーディガンを合わせたガーリーなコーディネートも思わずまねしたくなりそう!
vol.35 第5回 ブランドにこだわらず自分に合った服を探してみよう
自分のことをきちんと考え、そしてどんな自分でも肯定して、自分のボディごと受け入れてあげること。これがおしゃれの一歩になると教えてもらったお話です。
イラストは同じアイテムのサイズ違いを見比べている場面です。流行のCPOジャケットを見事に描き切っていただきました。フレアラインのジャンパースカートのコーデもレディライクです♪
本誌では、このタイミングでコラムのデザインをプチリニューアルしています。ストライプの色をベージュからコーラルピンクに、リードの太字をオレンジからミントグリーンに変更しました。コラムデザインは中原淳一さんのそれいゆをモチーフにしています。気づいた人はすごい!
vol.36 第6回 憧れのあの人に近づきたい!今から始める自分磨き
憧れの人をまねることで自分磨きをがんばれるというエピソード。憧れの人が載っている雑誌やプロデュースした化粧品を買ったり、紹介しているお店を巡ったりとできそうなところからチャレンジしてみようというお話でした。
大好きな人が載っている雑誌を読んでいる姿のイラストです。キラキラの目で雑誌を読んでいる姿を表現していただきました。こなれ感抜群のお団子ヘアがとってもキュート♡おうちの中でもかわいく過ごす努力が垣間見えます。
vol.37 第7回 自分スタイルを見つけて着こなしをアップデート!
年齢やライフスタイルの変化によって自分に似合う服がわからなくなったら、とにかくお店に行きましょう、試着しましょうと提案したエピソード。
今号では3パターンの服装を描いていただきました。ボリューム袖のチェックワンピースはフェミニンな印象に。ジャケットとTシャツコーデで凛とした大人の着こなしを。赤のカラーボーダーに白系のジャンパースカートを合わせて爽やかな大人カジュアルスタイルに。多彩なルックはまさしく「今の自分に似合う服を探す旅」! ヘアスタイルをそれぞれに描き分けているのもおしゃれ感が出る秘訣。細部までこだわっていただきました。
vol.38 第8回 思い込みをはずして「できない」を「できる!」に
足に傷が残ってしまったことで心からファッションを楽しめなかったものの、その思い込みをはずしてみたら自由に着たい服を着られるようになったというエピソードです。
イラストはオレンジのカラータイツを取り入れたかわいい冬のコーディネート。自分の足をいとおしむようなまなざしは、コンプレックスを受け入れたからこそ!
vol.39 第9回 お下がりでつなぐ絆 大切な服もシェアしてハッピー
9回目は洋服のお下がりについて。姉から妹に唯一お下がりできたのが制服のスカートというお話でした。
イラストは姉妹のおそろいコーディネート。交差する二人の視線から姉妹の仲のよさ、ほんわかほっこりな雰囲気が伝わってきます。と~っても癒やされますね。
同じ黒のスカートなのですが、身長差があるので丈感が違います。カーディガンのカラーは2022年トレンドカラー(PANTONE社)のジョリーコーラルとベリーペリを取り入れています。シンプルなコーディネートでもおそろいにした途端かわいさ倍増です♪
vol.40 第10回(最終回) 読者のリアルな声を届けまっすぐ向き合い続けます
プロのソーイングスタッフとして「服を着る」「服を選ぶ」楽しさを提供していくこと、「Co-Co Life☆女子部」編集長として、読者の皆さんの声にまっすぐに向き合い続けることを改めて決意表明したところでコラム最終回を迎えました。
最後の1枚は、カラフルな布・生地やリボンの棚の前でにっこり笑顔がこぼれる土井編集長を描いていただきました。新しい一歩の思い出をソーイングで彩ることができたらという思いをイラストで見事に表現! ふんわりとしたシルエットのフリルブラウスもとってもかわいいです。小花柄がレディ度をアップ! こんな女性にお洋服をお直ししてもらえたらきっと着心地の良いものを作ってくれるのでしょうね。
後藤仁美さんのガーリーなコーデイラストの世界はいかがでしたか?
思わずまねしたくなるコーディネートの数々やポーズを決める姿。
かわいくて心がポッと明るくなるタッチ。
それぞれの服の質感や素材感。
障がいがあっても好きな服を着こなしたいという気持ちを独自のテイストで表現していただきました。
おしゃれな着こなしを楽しみたい人は、紹介しているイラストをぜひ参考になさってみてください♪