Co-Co Life編集部では、読者アンケートを実施して、5年ぶりに「障がい当事者の就労状況」を更新しました。５年前に比べて、就労割合など、量的な就労環境は進んだ印象です。ただし、「自分の能力に合った仕事をする」「もっとやりがいを感じる仕事をしたい」など、質的部分に関しては、不満の声も多く届きました。
アンケート結果を受けて、Co-Co Life編集部では、障がい当事者の「働く」を応援するキャンペーンを展開していくことにしました。基本的には期限なく取り込んでいくテーマだと思いますが、2024年3月までを第１フェーズとして、以下の内容を具体的に推進してまいります。
１）リモートワークでの企業への就職を目指す「リモリク」の推進
▶︎Co-Co Life編集部が、GIFT株式会社と共同で、2023年7月1日にローンチした就労支援サービス「リモリク」。リモートで働きたい障がい当事者と企業求人をマッチングさせます。
地方の求職者と首都圏企業をつなぐ。体調によりリモートでしか働けない障がい当事者と企業をつなぐのに有効なサービスです。更なる登録者確保と、企業求人獲得を推進してまいります。
２）無料のCo-Co Lifeオープンセミナー実施
▶︎サポーターとリモリク登録者が無料で参加できるオープンセミナーを、月１回のペースで開催していきます。
今まで接したことがない知識に接することで、自分の働くやキャリアップのきっかけになればと思います。まずは、Co-Co Life編集部のスタッフが10年以上に渡って行ってきた、メディア発行がらみのスキルを伝授します。
３）公式Webと公式SNSで就労がらみの情報発信
▶︎実際に働いている障がい当事者の事例紹介。注目の就労がらみに新サービス。雇用する側のホンネなど、就労に関する情報発信を、Co-Co Life☆女子部公式Webと公式SNSで行います。
自前取材の記事から、他メディア掲載の好事例まで、幅広く「働く」に関する情報を発信してまいります。
障がい当事者の「働く」は、
ニッポンの未来を救う
NPO施無畏 代表理事 遠藤 久憲
今回、５年ぶりに実施した読者の就労に関するアンケートを受け、障がい当事者の働くを応援するキャンペーンを展開させていただくことにしました。
来年から障がい者雇用の法定雇用率が段階的に引き上げらる状況のなか、障がい者雇用はある意味活性化しています。首都圏においては、身体障がい者の就労を確保するのが難しい状況も発生しています。
しかし、障がい当事者が、働くことを通じて満足感ややりがいを感じ、自分の人生が豊かになるという好ましい段階にはまだまだ行きついていないと思っています。
今回、キャンペーンのサブキャッチに「シゴトする！ジブンあがる！」を採用しました。仕事をすることで、自分自身の気持ちが上がって、豊かな生活につながることを目指しています。
そのためには、ご自身の就労状況を見直し、「１つ上を目指す」を一緒に考えていきたいと思っています。現在働いていない人は、働くという１つ上のステージ。就労支援施設B型で働いている人は、A型や一般の障がい者雇用。障がい者雇用や一般雇用で事務職として働いている方はその後のキャリアップなど。そこにつながる情報をCo-Co Life編集部では提供していきます。
ニッポンの就労状況という大きな部分に目を向けると、主婦層が減り、子育て世代の女性が働き始めています。過去盛んに叫ばれた潜在労働力としての子育て世代女性群は頭打ちになりつつあります。わたし自身はニッポンに残っている潜在労働力は障がい当事者だと思っています。
ただ、労働力として戦力化するには今より各自のステップアップが必要だと感じています。これを一緒に探って行きましょう。
障がい者雇用という枠で捉えた場合、身体障がいから精神知的まで十把一絡げで考え、施策をうっていくことは危険です。それぞれの障がい状況に合わせた情報提供なり、施策が必要です。
障がい状況は違うが、本人や周りが「１つ上を目指す」ことは可能です。そのための、きめ細かい情報提供をCo-Co Life編集部は行っていきます。
障がい当事者個々が「１つ上を目指す」アクションをしたとき、ニッポンの労働市場に変化をもたらすと思います。労働人口減少の課題を解決することにつながります。一緒に「シゴトする！ジブンあがる！」を実践してまいりましょう。
■Co-Co Life☆女子部の「就労に関するアンケート」はこちら
▶︎Co-Co Life調査部「就労に関する調査レポート」はこちら
▶︎5年前のCo-Co Life調査部「就労に関する調査レポート」はこちら
